前回(MVNOにMNPした話(検討編))の続きです。
前回は自分のスマホの利用状況を確認、各社の価格を調査した結果、これまで契約してきたSoftBankからMVNO業者であるIIJmioに乗り換えることを決めたところまで書きました。
今回はSoftBankの転出手続きからIIJmio開通までを記事にしたいと思います。
プラン・価格・各社の対応や手続き方法等は2015年10月時点のものです。最終的な価格や手続き方法等はご自身でお調べください。
10月21日
端末選定・購入
端末購入はIIJmioへの乗り換え手続きがある程度済んでからと思っていましたが、図らずもいちばん先になってしまいました。
購入した端末は『HTC Desire 626』、購入価格は29,800円(税別)です。
せっかく通信費用の安いMVNOにするので、端末も3万円前後のスマホにしようと考えていました。前回の記事でもちょっと触れていていますが、僕の用途なら性能的にもこの価格帯の端末で十分。Desire 626は同じ価格帯の製品と比べると多少性能は劣るようですが、個性的なデザインが決め手となり、購入を決めました。
この端末は僕が格安SIMの検討を始めた頃に発表され、乗り換えを決めた時期と発売日がほとんど同じタイミングでした。「SIMフリー端末なんてそんなに売れるもんじゃないでしょ」とのんびり構えていたら発売数日で大手のショッピングサイトでは軒並み売り切れになったので焦り、乗り換え手続きより何より先に端末を購入したというわけです。
ちなみに購入は水戸市内のビックカメラ。ビックカメラ.comは通販分の在庫がなくても商品ページから店舗ごとの在庫を調べて、在庫があれば取り置きしてもらうことが可能です。初めて利用しましたがこれは便利でした。
MNP転出手続き(SoftBank)
続いてSoftBankにMNPの転出手続き。今使っている番号をそのまま他の通信事業者で使用したい場合は、この手続きは避けられません。
SoftBankの場合、ガラケーであればオンラインで手続きが可能ですが、iPhoneを含むスマホユーザーは電話かショップでないと手続きができません。便利なはずのスマホを使っているのに逆に不便とは何事か。
本当は端末を購入したついでにビックカメラの携帯売り場で手続き可能か聞きたかったのですが、混雑していたので直接SoftBankに電話。男性のオペレーターに転出手続きの注意点や発生する費用(契約月の解約ではないので違約金9,500円+MNP転出手数料3,000円)の説明を受け、転出先のキャリアを聞かれたためIIJmioであることを伝えるとプラン変更の検討を勧められましたが、検討を重ねた結果であることを伝えて丁寧に断ったところでオペレーターからひと言、
「お客様、今この場で転出を考え直していただければ、今すぐソフトバンクポイントを30,000ポイント付与します。ポイントで新しいスマートフォンを購入すれば、場合によっては検討されている格安SIMより安くなりますよ!」
きました、噂に聞く引き止めです。
ソフトバンクポイントはSoftBankでの端末購入やショップでの周辺機器購入、カタログギフトからの商品購入に使用できますが、通信料の支払いなどには使用できません。また、仮に30,000ポイントで端末一式を購入できたとしても、僕の使い方では現行の料金プランでIIJmioより安くなることはありません。というわけで丁重にお断りすると…
「ここで考え直していただければ、さらに向こう24ヶ月間の基本使用料を1,000円引きにします!」
だいぶ魅力的になってきましたがまだまだ。というかこっちはもう端末買っちゃってるし、新しい環境へのワクワク感が勝っているのでよっぽどじゃないと心は動きません。というわけでこの提案も断り、ようやく転出処理をしていただけることになりました。
すぐにiPhone宛てにSMSで転出に関する案内と予約番号が届くとのことでしたが、この日は届かず。受付対応時間も過ぎていたので続きは翌日に持ち越すことにしました。
それにしても契約数を確保したいとはいえ、引き止め時のサービスが結構すごいです。あんまりやりたいとは思いませんが、MNPするつもりがなくても機種変更前に電話をして転出をチラつかせればかなりお得にスマホを使えるんじゃないでしょうか。
既存の大手3大キャリアのこういう謎値引きや分かりにくい料金体系がちょっと嫌になっていたので、そういうところがスッキリとわかりやすそうなIIJmioには今後期待をしたいところです。
10月22日
(改めて)MNP転出手続き
翌日になってもSoftBankからSMSは届きませんでした。MNPに必要な予約番号はSMSに記載されているので、これが届かないとIIJmioに申し込みができません。
ネットで調べると電話でも予約番号を確認できるとのことなので、早速カスタマーセンターに電話。自動音声案内に従って番号を入力していくと淡々とした録音の音声で、
「お客様のMNP予約受付をしておりません。」
とのこと。いやいや何かの間違いだろうと再度ダイアルしてみますが結果は同じ。もしかしたら転出を思いとどまったことになっているのかとポイントを確認してみましたが、昨日オペレーターが言っていた30,000ポイントの付与もなし。どうやら転出処理を忘れられたようです。
改めて電話をするのも面倒なので仕事帰りに近所のショップで転出手続きをしました。
J-PHONEだった頃から16年ぐらい使ってきて個人的にはこれまでそれほど大きな不満はなかったSoftBankでしたが、最後の最後でモヤモヤしてしまいました。
サービス申し込み(IIJmio)
SoftBankの転出手続きが済んだところで、いよいよIIJmioにサービスの申し込みです。
申し込みはIIJmioのWebサイトから。基本的な個人情報や月々の支払いに必要なクレジットカードの情報、SoftBankに発行してもらったMNP予約番号などを入力します。
入力が完了すると、本人確認として免許証や保険証などの提示を求めるメールが届き、スマホやデジカメで撮影した書類をメールで案内されたページから送信します。僕はiPhoneで撮影した免許証を送信しました。免許証のコピーをインターネット経由で送信するということが初めてだったので、ちょっと緊張しました。
10月24日
本人確認完了
IIJmioから本人確認完了のメールが届きました。本人確認は2~3日で完了すると案内されていたので予定通りです。
ちなみにこの日は土曜日、土日は動きがないと勝手に思い込んでいたので、正直おどろきました。
10月25日
SIMカード発送
夕方ごろIIJmioからSIMカード発送完了のメールが届きました。前日に届いた本人確認完了メールには1週間程度でSIMが届くと書かれていたので予定よりもかなり早い発送です。
10月26日
SIMカード到着
クロネコヤマトでSIMカードが届きました。
月曜日に届いたSIMカードでしたが、この週は自分の出張や妻の予定が重なり携帯を手放せなかったのでSoftBankからIIJmioへの切り替えは週末までお預け。
10月31日
MNP転入手続き
忙しかった1週間が終わり、満を持してIIJmioへMNP転入手続き。SIMカードに同梱されていた書類に書かれた番号に電話し、自動音声案内に従って手続きを進めます。
電話のあとは購入したスマホ(Desire 626)にSIMを差し、アクセスポイントの設定をして開通を待ちます。
開通
IIJmioに電話をしてから約30分後、SoftBank回線で使用していたiPhoneで通信ができなくなり、その1時間後にIIJmioが開通しました。
IIJmioのサイトでは開通まで数時間と書かれていましたが、わずか1時間半で開通。通信できなかった時間に至っては1時間ほどでした。数時間も止まる可能性があるのならと平日の切り替えを控えましたが、1時間程度で済むのであればいつやっても問題なかったような気がします。
まとめ
SoftBankの転出手続きに多少手間取りましたが、思ったよりも簡単に早くできました。
12月末日の今、使い始めて約2ヶ月経ちますが、大きな不満もなく通信料も想定の範囲内におさまっています。
忙しくて色々なことを積極的に試すこともできず、いわゆる格安SIMで快適な通信ができるか、初めてのAndroidスマホが快適に使用できるか、本当に月々の利用料を安く抑えられるかなど、もう少し経たないとわからないことばかりですが、楽しみながら使ってみようと思います。
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