Chromecast(クロームキャスト)を購入しました(機能・アプリ編)

Xbox360に代わるテレビでのhuluの視聴デバイスとして購入した『Chromecast』。前回の記事では開封と設定から、huluやYouTubeでの動画再生に焦点を当てましたが、今回はその他の機能や動画視聴系以外のアプリの使用感ついて記事にしてみたいと思います。

Chromecast

意外と「使えた」便利な機能

購入して間もないChromecastですが、使ってみたら思いのほか便利だった機能、良かった機能がいくつかありました。

テレビがフォトフレームになる『背景の設定』

Chromecastは何もしていない、いわゆる待機状態の画面ではスライドショー形式で写真が表示されるようになっています。特に何も設定していない状態だと風景写真やアート作品がランダムに表示されるようになっていますが、自分で撮影した写真などを任意で表示することも可能です。

表示できるのはGoogleフォト・Facebook・Flickrなどに作成したアルバムの写真です。僕は以前からスマホで撮った写真をGoogleフォトに同期していたので、Chromecast用に家族の写真を集めたアルバムを作成して表示することにしました。

設定は本体のセットアップ時に使用したアプリ『Google Cast』で『デバイス』→『背景を編集』から行います。

スクリーンショット

Google Castの『背景を編集』でGoogle フォトをONにして表示したいアルバムを選択します。

家族写真がテレビの大きな画面に映るのは5歳の長男にもウケが良く、次々と表示される写真に「このときはこうだったねぇ」と思い出話に花が咲くことが多くなりました。

デジカメやスマホで撮った写真は記憶媒体に保存してたまに見る程度になってしまうことが多いので、こういう機能を生かして頻繁に家族の目に触れる機会ができるのはいいことだと思います。

そういった意味ではテレビで近況を伝えるツールとして、実家の両親にChromecastを贈るのもアリなんじゃないかと思いました。
テレビという使い慣れた家電の電源を入れて入力切替するだけで簡単に孫の写真が大画面ですぐ見られるし、アルバム自体はオンラインで管理できるので新しい写真を登録するのに足を運ばなくてもいいのは実家が遠方の方には大きなメリットだと思います。
Chromecastは定価が5,000円弱の製品ですが、同程度の価格で実家に出向かないと写真の入れ替えができないデジタルフォトフレームを購入するよりは良い選択ではないでしょうか。

スマホやPC・Macの画面をテレビに表示

もうひとつ便利だったのはスマホやPC・Macの画面をテレビに表示できること。

スマホはAndroid端末のみ(iOS端末は不可)ですが、初期設定のときにインストールしたアプリ『Google Cast』を介してテレビに表示することができます。アプリを問わずに表示でき、スマホを横向きにすればテレビ側の表示もちゃんと連動して横向きになります。コマ落ちも少なく、簡単なゲームならプレイできてしまいそうな印象です。

スクリーンショット

Google Castのメニューから『画面や音声をキャスト』を選択

PC・Macの場合は、ブラウザ『Google Chrome』がインストールされていればOK。あとはメニューから『キャスト』を選択して転送先のChromecastを指定するだけです。

スクリーンショット

Google Chromeのメニューから『キャスト』を選択

スクリーンショット

接続できるChromecastが表示されるので選択

表示する画面は「ブラウザで開いているウェブサイトの画面(タブ)のみ」か「デスクトップ全体」かを選択可能です。

スクリーンショット

PC・Macの画面表示は若干コマ落ちが気になるほか、デスクトップ全体表示では何度かChromecast間との通信が切れてテレビ側で表示されなくなることがありました。個人的にはこれを目的で買ったわけでもなく、むしろ棚ぼた的な機能だったのであまり気にはしていません。

職場では会議のときにプロジェクターでPCの画面を投影したりしますが、家庭でもそれに近い要領でテレビを手軽に活用できます。配線の準備などを事前に行わなくても、思い立ったときにデバイスの操作ひとつでテレビに映せるのもいいです。先日も旅行の計画を立てるときに小さなノートPCのブラウザの画面をテレビに映してホテルなどを選びましたが、大きな画面で情報共有できるのはやはり便利です。

アプリもちょっと試してみました

Chromecastは動画再生以外にも様々なアプリが対応しているようです。今のところ動画視聴以外に特にこれといってやりたいことがあるわけではありませんが、めぼしいものを試してみました。

Just Dance Now

まずはゲーム。Chromecastは本体にアプリケーションをインストールしない仕様なのでゲームにはあまり適していないのか、競合となる『Amazon Fire TV』や『Apple TV』と比べてもゲームは少なめ。ラインナップされているゲームもやや微妙です。ゲーム目的で購入するデバイスではありませんが、公式サイトでの風呂敷の広げっぷりと比べると寂しい状況です。

今回はその寂しいラインナップから『Just Dance Now』を遊んでみました。スマホ片手にテレビに映る指示通りに踊るダンスゲーです。Just DanceシリーズはWii/Wii Uでもリリースされていますが、Wiiリモコンがスマホになっただけで基本は同じ。曲の難易度にもよるとは思いますが、それほど判定も厳しくなくレスポンスも良好なので快適に楽しく遊べます。

無料で遊べる曲は日替わりの1曲のみですが、1日限りで全曲踊り放題のパスが100円ちょっとで購入できるようです。スマホが複数台あればみんなで踊れるようなので、友達や親戚が集まった時に遊ぶと盛り上がるかもしれません。

LocalCast

スクリーンショット

画像は公式サイトのスクリーンショット

スマホやNASなどの手持ちの機器や、DropboxなどのWebストレージに保存した写真・音楽・動画などのメディアファイルをテレビで表示・再生するためのアプリです。

Chromecast対応ということで、スマホ側では常にファイルの選択画面が表示され、選択したメディアファイルがテレビで表示・再生される仕組み。テレビで写真を表示しながらスマホ側で次に表示する写真を選べるのは何気に便利です。

我が家ではデジカメで撮影した写真や動画をNASに保存しているのでこういうアプリで見られると非常に便利なのですが、NASがショボいせいかネットワークの問題か、レスポンスが遅くて実用的ではありませんでした。アプリは無料ですが頻繁にでかでかと出てくる広告を非表示にするには課金が必要です。NASの写真がサクサク見られれば考えましたが、問題が解決するまではお預けです。

とはいえ、先述のスマホ画面をテレビに映す機能があるので、この手のアプリはスマホとテレビの画面が別の動きをする利便性が損なわれることに目をつぶればChromecast非対応でも問題はありません。同等の機能でレスポンスの良いもの、気に入ったものがあればそれを使うのもひとつの手段なので、そちらの方面でも模索してみようと思います。

まとめ

以上、文章量の割にはだいぶざっくりとした内容でしたが、2回に分けてChromecastの使用感を書かせていただきました。

テレビでhuluなどの動画を視聴する目的で購入しましたが、その他の対応アプリやスマホ・PC画面の表示など、意外と他の用途でも便利に使えそうな印象です。

他社からもAmazonの『Fire TV』やAppleの『Apple TV』などの競合製品が出ていて製品サイトを見る限りはそれほどできることに差があるようには見えませんが、ChromecastではAmazonプライムビデオが非対応だったり、逆にFire TVではGoogle Play非対応だったりと、それぞれ競合他社の提供するサービスには非対応です。そういう意味ではAmazonプライムの加入者なら『Fire TV』一択でしょうし、Appleのサービスにどっぷりの方は『Apple TV』を選択するのが自然ではないかと思います。

どの製品を選んだにせよ、自宅のみんなが集まるリビングのテレビがちょっと賢くなるだけで結構便利だし、コミュニケーションの幅が広がります。価格もそれほど高くはないので、自宅に無線LAN環境があるスマホユーザーの方は試してみてはいかがでしょうか。

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