ずいぶんと間が空いてしまいましたが、前回の購入編に引き続き、今回は購入したSONY Cyber-shot DSC-RX100の操作性や写りについての感想などを書いていきたいと思います。
購入編でも触れていますが、カメラの購入はGR Digital II以来約5年ぶりです。近年の機種と比較できているわけではないので的外れな話をしている部分もあるかと思われますがご了承ください。
操作性
優秀です。ハイエンド機らしく設定できる項目はふつうのコンデジより多めですが、インターフェイスや設定画面の構成にもクセがなく階層も浅いので取説見なくてもだいたいの操作はできちゃいます。
個人的には背面のボタンはもう少し大きい方が良かったり、コントロールホイールの押込み時にもう少しクリック感が欲しかったり(コントロールホイールとボタンが一体化しているので、ホイールを回しているときに間違ってボタンを押しちゃう)、液晶に表示される水準器がデカすぎて気になるなどいろいろありますが、この辺は慣れの問題なのでそのうちどうにかなると思っています。
コントロールリングがイマイチ
ちょっと惜しいのはレンズ周りに設置されたコントロールリングの操作性。
おまかせオートならズーム、絞り優先モードなら絞りと、リングを回転させることで撮影モードに合わせた設定が変更できるようになっているほか、自分で設定内容を変更することもできます。
回転時のクリック感はなく、適度な重みがありながらなめらかに回転するリングは「なんかよくわかんないけど高級感のあるものを回転させている」感があり、回している“だけ”なら素晴らしいのですが、電源を入れてちゃんと操作をしようとするとよろしくない。ホイールを回転させている量と設定内容の変化が見合わないです。自分ではテレ端までズームさせてるつもりでぐるぐる回してもちょびっとしか寄ってなかったりしてイライラします。ささっと設定変更したいときに有効なはずのリングの動作がモッサリしているのはちょっと残念です。
僕がよく使う絞り優先モードでは初期設定でリングに絞りの変更が割り当てられていましたが、絞りの設定は背面のコントロールホイールに割り当て、リングにはよく手動で設定を変更するけど多少モッサリでも問題ないISOを割り当ててみました。しばらくこれで様子を見てみようと思います。
『登録呼び出し』機能がちょっと惜しい
もうひとつ惜しいのが『登録呼び出し』機能。撮影モードや設定の組み合わせを3つまで登録できて、次回以降の撮影時に呼び出して使用できる機能です。
登録しておいた設定を呼び出すには、モードダイアルを『MR』にしてから液晶を見ながら選択するのですが、これが結構面倒くさい。以前使用していたGR Digital IIにもこの機能にあたるものがあり、モードダイアルの操作だけで呼び出すことができたので、RX100での操作はもどかしく感じます。
5年も使ったGR Digital IIに慣れきってしまったせいか操作性に関してはどうしても細かいところが気になってしまいますが、最初に書いたとおり基本的には万人受けしそうな優秀なつくりです。素人さんから玄人さんまで安心して使えると思います。
写りと絵作り
今回の作例は未加工のいわゆる「撮って出し」です。クリックすると高解像度かつ大容量のの画像が開きますのでご注意ください。写真の腕がイマイチなのはご了承ください。
ポップでキレイな「おまかせオート」の絵作りは万人受けしそう
写りについては今のところ大きな不満もなく「素晴らしい」の一言に尽きます。コンデジとは思えないほど綺麗に撮れちゃいます。エントリー向けのデジタル一眼やミラーレスのレンズキット買ってその後にレンズを買い足すつもりがないなら、写りも匹敵するうえに小型軽量なRX100買った方がいいと思うぐらいです。
設定項目やエフェクトも豊富なので写真自体にはいろいろな味付けができますが、何も設定を変更せずにオートモード(おまかせオート)で撮影した写真が綺麗で好感触。ざっくり言うと階調豊かで彩度はやや高め、シャープ過ぎずにややふんわりとした印象の写真が撮れます。子育ての記録とか日常のスナップ用としては最適で、万人に好まれそうな仕上がりです。
発色については、被写体のビビッドな部分がより強調されて仕上がる印象があります。好みが分かれそうな仕上がりですが、階調が潰されてベタッとしてしまう程ではないので問題はなさそう。被写体が子どもの場合は服や持ち物の配色が鮮やかだったりすることが多いので、オートで撮っても元気でポップな印象の写真に仕上がります。小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。
ボケもキレイ、でもちょっと注意が必要か?
オート撮影時のF値はF1.8からF5.6あたりがよく使われるようです。大型センサーと大口径レンズの効果もあるのか、コンデジなのにキレイに背景がボケます。ポートレートなんかはパッと見一眼で撮ったような仕上がりになります。ただし、被写体に寄った写真があまり得意ではないようで、被写体前後のぼかしたくないところまでボケてしまうこともしばしば。コンデジって結構パンフォーカス気味に写る機種が多いので、いつものコンデジのつもりで撮っているとぼかしたくないところがボケたりすることもあるため注意が必要かもしれません。
暗いところでもキレイに撮れます
暗いところでもブレにくく、綺麗に撮れるのもポイント高いです。下の写真は夜間に撮影した水戸芸術館のシンボルタワー。タワー自体ライトアップしておらず、光源と言えるのは月明かりと周囲の建物の照明と街灯ぐらいですが、手ブレ補正と高感度のおかげでまあまあキレイに撮ることができました。最近のカメラはISOが高くても低ノイズでいいですね。
もう一枚はサンシャイン水族館の水槽を撮影したもの。水族館は屋内施設でもかなり暗い部類に入ると思いますが、動きの速い生き物でなければ被写体ブレも少なくそれなりに撮影することができます。夜間の撮影や室内での撮影が多い方にもおススメできるカメラです。
RX100で撮影した写真はTumblrにもアップしています。こちらの写真は撮って出しではなく補正やトリミングをかけたものが多いです。今回掲載した作例同様ヘボヘボ写真ですが、今後も追加していきますのでよろしければご覧ください。
Tumblr(筆者がRX100で撮影した写真の一覧が表示されます。)
まとめ
書きたいことはまだありますが、これ以上書くとさらに公開が遅くなりそうなのでこれぐらいにしておきます。小型で高画質、操作性も良好な本機はどこに行くにも持ち出したくなる1台で、また長い付き合いになりそうです。今後も気がついたことがあれば、記事にしたいと思います。
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