SoftBank AirでPCのWebブラウザからradiko.jpにアクセスするとエリア判定が東京になるという話

最近職場で話題になっていたこと。タイトルのとおり、SoftBank Airでインターネットに接続した際、PCのWebブラウザからradiko.jpにアクセスすると高確率でエリア判定が東京になり、現在地のラジオ局の放送が聴けなくなるらしいです。

radiko.jpは既存の地上波のラジオ放送をインターネットで聴視できるサービスです。PCのブラウザでradiko.jpにアクセスしたりスマホアプリを起動すると現在地の判定を行い、実際のラジオ放送で電波到達が想定されている範囲のラジオ局の放送を聴くことができます。

radiko.jpはPCのブラウザからアクセスした際にIPアドレスでエリア判定をしており、対してSoftBank Airはルーターに払い出されているIPアドレスが東京都に紐づけられているものが多いためにこういった現象が起きているようです。面白そうなので検証してみました。

とはいえSoftBank Airを契約しているわけではないので、実際に確認してみることはできません。そこで思い出したのがスマホに使用しているMVNOのIIJmio。以前自宅(栃木県)からIPアドレスの地域判定をしたときに千葉県だったことを思い出し、今回改めて確認をしたところやっぱり千葉県でした。これでIIJmioのSIMが入ったスマホでテザリング接続したPCのブラウザからradiko.jpにアクセスして千葉県と判定されればSoftBank Airでも類似の現象が起きていると仮定できるはずです。

自宅の固定回線(フレッツ光ネクスト)で接続

まずは自宅の固定回線(フレッツ光ネクスト)で現在地(栃木県)のラジオ放送が聴けるかを確認。

プロバイダから払い出されているIPアドレスが栃木県のものと判定されるか、『どこどこJP』にアクセスして確認します。

フレッツ光ネクスト利用時の『どこどこJP』の地域判定→栃木県宇都宮市

ほぼ現在地(栃木県宇都宮市)と判定されました。

続いてradiko.jpにアクセス…

栃木県と判定され、栃木放送RadioBerryが聴ける状態でページが表示されました。

モバイル回線(IIJmio)で接続

続いてモバイル回線(IIJmio)で接続。使用するPCはさっきと同じなので、一度自宅の無線LANから切断し、IIJmioのSIMを差したスマホのテザリングを使用してインターネットに再接続します。

念のため『どこどこJP』にアクセス…

IIJmio利用時の『どこどこJP』の地域判定→千葉県千葉市

案の定、千葉県千葉市と判定されました。現在地(栃木県)とは異なる場所です。

続いてradiko.jpにアクセス…

千葉県と判定されました。

どうでもいいけど千葉判定だと16局、栃木判定だと千葉の16局に栃木放送とRadioBerryを加えた18局になります。栃木にいながらわざわざ千葉判定にしてまで聴くメリットは一切ありません。

とりあえず手持ちのIIJmioのSIMだと同じような現象を再現できることがわかりました。SoftBank Airはこれの東京版なんだと思われます。

まとめ

  • パソコンなど、現在地の判定手段がIPアドレスしかない端末でモバイル回線を使用してradiko.jpにアクセスすると現在地の判定が安定しない。あるいは現在地とは異なる地域で固定されてしまうことがある。
  • ただし、スマホの場合はGPSでの判定を優先するので回線に左右されずほぼ正しい位置が判定される。
  • パソコンのブラウザでradiko.jpを利用したい方には、モバイル回線は不向きかもしれません。
  • 逆に東京のラジオ放送を聴きたい地方の方はSoftbank Airを契約すれば聴き放題かもしれませんが、いつも東京で安定しているわけではないでしょうからお勧めはできません。素直にradikoの有料のプレミアム会員になって、エリアフリーを利用しましょう。
  • IPアドレスでしか判定してないケースがあるということは、アレをアレしてアレすればプレミアム会員にならずとも全国のラジオを聴けるのでは…と勘繰りましたが、故意にやるとradikoの規約違反になりそうなのでやめときます。

おしまい。

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