以前の記事でも触れていたPlayStation 4のゲーム『Horizon Zero Dawn』、約2ヶ月半で76時間ほどの時間を費やし、ようやくクリアしました。(3月末ぐらいにクリアしていましたが、記事の掲載が遅くなりました。)
とはいえイベントの達成率は60%ほど。メインのシナリオを追いかけたに過ぎず、購入したのが『Complete Edition』だったので追加コンテンツ『凍てついた大地』も収録されていたのですが、こちらを含め手を付けていないクエストも多々…という状態。まだまだやれることはたっぷりとありますが、ひと区切りついたので感想を。
『Horizon Zero Dawn』はジャンルとしてはアクションRPGに分類され、三人称視点のオープンワールド形式。高度な文明が崩壊し、古代~中世あたりまで逆戻りしたかのような1000年後の地球を舞台に、主人公である『アーロイ』が旧文明の崩壊や自身の出生の謎を解き明かす為に冒険する…というのが大まかなストーリー。
個人的にはこれがPlayStation 4でプレイする初めてのゲームで、手に入れたときは「セールの本体に勝手に付いてくる特に欲しくもないソフト」という位置づけでしたが、何となく起動してみたらまんまとハマってしまいました。たぶん単品では手に取らなかったタイトルなので、セット販売という売り方の是非はともかく、今回ばかりはこのタイトルに出会わせてくれたAmazonに感謝です。
とにかく美しいグラフィックと壮大なストーリー
ゲームを始めてまず驚いたのはそのグラフィックの美しさ。広大でどこまでも続いているように見える自然風景、リアルな人間のキャラクター、鈍い光沢を放つ機械の金属、どこを見ても粗が見えないように上手く作り込まれている。ゲームのグラフィックってプレイしていると慣れてくるものだけど、このゲームに関しては最後までその美しさに度々ため息を漏らしてしまうことがあるくらいでした。ぶらぶらと歩いているだけでも結構楽しく、他のゲームをメインで遊んでいる最近でも散歩気分で起動することがあるくらい。
3年前のタイトルなのでPS4でももっと美しいグラフィックの作品はあるんだろうし、作品ごとにアートワークのテイストが違うのはわかってはいるけれど、諸々差し引いてもこれまでプレイした数タイトルの中では圧倒的な美しさ。一度でいいからPS4 Proで4Kの映像を見てみたい作品。
ストーリーに関してはとにかく序盤で完全に引き込まれてしまった印象。最初の集落というかエリアから旅立つまでが結構長く、しかしながらジェットコースターのような怒涛の展開で、旅立つ頃にはすっかり作品の世界に入り込んでいました。
中盤以降は確実にストーリーは進んでいるものの、後述の戦闘の楽しさや新しいエリアを踏破するワクワク感の方が強く「いつの間にか物語が終盤に向かい、核心に迫っていた」という感じ。全体的には非常に壮大なストーリーだけどいい意味でシンプル且つ王道で奇をてらった演出は少ない。ぼんやりと進めても物語の主軸は理解できる作りだけどメインシナリオを補完する情報量はかなりのものなので、シナリオ重視の方でも楽しめると思います。
戦闘が楽しいRPGは楽しい
このゲームはグラフィック・サウンド・シナリオ・操作性など、ゲームを構成する要素それぞれのレベルが高く、それらがうまくまとまっている非常に完成度の高い作品で「流石のAAAタイトル」といった印象ですが、その中でも群を抜いて面白いのがアクション性の高い“戦闘”。
アーロイの行く手を阻み、主に戦う相手となるのは旧文明の遺産である『機械獣』。名前のまま「獣のすがたをした機械」で、ざっくり言うとゾイドの装甲を剥いだようなメカメカしい動物や恐竜。そういう相手に対して主に弓矢と槍で挑む様子は「戦闘」と言うより「狩り」に近いイメージ。
序盤は機械獣の方が圧倒的に強く、一度でも攻撃を受ければ命を落としかねないので、草むらに隠れながら慎重に。使える武器や罠などアイテムの幅が広がる中盤はより戦略的に。レベルも上がり武器も強力になる終盤はいわゆる「無双」っぽい暴れ方もできたり(とはいえ油断していると雑魚にも深手を負わされるのも秀逸。)とゲームが進むにつれ戦い方を変えていけるのも楽しい。
戦闘自体は非常に難しいわけではなく、そこそこ。アクションが得意なら相手の攻撃を避けつつ接近して槍で強力な一撃を狙うこともできるし、苦手なら変化に富んだ地形から安全な高台や物陰などを探してそこから弓矢でチクチク攻撃するもよしで、自分なり・場面なりの戦い方ができるのも良い。
また、ゲームを進めていくと機械獣をハッキングして他の機械獣と戦わせたり乗り物にできる『オーバーライド』が使用可能になり、これも戦闘を面白くするのに一役買っている。大型の機械獣をオーバーライドして別の大型機械獣と戦っているのを遠巻きから眺めていると怪獣映画を観ているようで一興です。
戦闘の相手は機械獣だけではなく、山賊や敵対組織の人間も。こちらも普通に戦うのも楽しいけど、オーバーライドした機械獣に乗ったままアジトに突っ込んで暴れさせたり、逆に追ってくる山賊を機械獣のところまで誘導して戦わせたりと戦略の幅が広くて面白い。
もともとのシステムデザイン自体がいいんだとは思うけど、戦闘が刺激的で楽しいお陰で苦にならず、むしろ積極的に戦いに行くのでスムーズにレベルも上がるしゲームの進行がダレない。先述のグラフィックの美しさもあって「ぶらぶらする→戦う」がとても楽しいので、いわゆるワープ系のアイテムをあまり使わない作品でした。
以上、ざっくりとでしたが『Horizon Zero Dawn』の感想でした。
稚拙な文章で全く伝わっていなかったかもしれませんが久しぶりにどっぷりとハマったゲームで、忙しいながらも無理矢理時間を作り、何年かぶりにゲームで寝不足になった2ヶ月半でした。最近はとりあえず一度エンディングを見てしまえばそれ以降あまりやり込むことはありませんでしたが、このゲームに関してはまだまだ終わった気がしません。もうしばらく楽しめそうです。
現在約2,000円の廉価版がリリースされており、PlayStation Storeでは度々セールで1,000円前後になっています。ゲームはジャンルも含め好みがあるのであまり人に勧めたりしないのですが、この作品に関しては別。気になった方、是非手に取ってみてください。
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