『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』観てきました

お盆休み中に家族で『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』を観てきました。毎年夏の恒例、男児向け東映ニチアサ2大ヒーローの映画2本立てです。感想や息子(4歳)の反応など、ざっくり書いておこうと思います。

手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!

『忍隠れの里』に『LOVE & PEACE』をもたらすために牙鬼軍団の侍大将『弓張重三』(映画用幹部キャラ?)と戦うというストーリー。

テレビ本編がちょうど折り返しのタイミングでまだ物語の核心に迫っていないこともあってか、暗い雰囲気や背負っているものなど一切ナシ。元気で勢いがあり、まさに「イケイケドンドン」の娯楽作品という印象。アクションもテレビ本編より派手で迫力があり、大人も子供もなーんにも考えずにを楽しめる、アトラクションのような映画でした。

アカニンジャーが超絶変化せず、ゲストキャラも含めて皆で力を合わせて敵を倒したような形でまとめていたのも好印象。最近のテレビ本編ではアカニンジャーが超絶変化して全部持ってっちゃう展開が多めなので、たまにはこういうのも悪くないです。

ゲストキャラのデザインが良かった

敵キャラの『弓張重三』の造形もスタイリッシュでいい感じ。オトモ忍の『ダイノマル』も、シュリケンジンと合体した『シュリケンジンダイノ』もなかなかのカッコよさでした。恐竜モチーフのロボとドリルっぽい剣なんて反則でしょ。

恐竜殿さまだけやたら可愛らしいデザインで若干浮いていましたが、『悪しき竜』との対比上必要なデザインだったのだと認識しておきます。

気になる『ニンニンジャー』の世界観

あまり考えてはいけないのかもしれませんが、個人的にどうしても気になったのがニンニンジャーの世界における忍者社会の在り方というか存在というかそのへんの設定。

今回の映画で舞台となった『忍隠れの里』は現代社会に存在するひとつの地域として描かれているようですが、その地域で暮らしている人々はほとんどが忍者だし殿様はいるしで、まるで戦国時代あたりまでタイムスリップしたかのような世界。

現代社会で本格的に忍者をやってるのは伊賀埼一族とちょいちょいぐらいだと思っていましたが、ニンニンジャーの世界では想像よりも忍者人口が多く、それなりに忍者社会が形成されているようです。

これだけ忍者社会の規模が大きいのであれば、忍者社会と一般社会の関りなんかをニンニンジャー的な味付けで愉快に描いてくれたら面白いんじゃないかと思っています。テレビ放送で無理ならぜひVシネあたりで描いていただきたいなぁ。あまり期待しないで待ってます。

息子の反応

どちらかというと同時上映の仮面ライダーが目的だった息子は、ドラマパートになると「ドライブまだぁ?」とつぶやいていましたが、特撮パートは集中して観ていましたし、特にダイノマル&シュリケンジンダイノの登場シーンではかなりテンションが上がっていたようでした。

後述のとおり仮面ライダーのストーリーは難しくてあまり理解できていないようでしたが、ニンニンジャーの方はだいたいの展開を理解できていたようです。

劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー

2本立ての後半は『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』。我が家の目的はどちらかというとこっちです。

暴走したベルトさんこと『クリム・スタインベルト』によってロイミュードに支配された20年後の未来を変えるため、仮面ライダードライブこと泊進ノ介の息子である『泊エイジ』が現代にタイムスリップしてくるというお話。

大人はストーリーを楽しみ、子どもはバトルに熱くなれる良作

映画オリジナルの敵役ライダー『ダークドライブ』の正体も含め、大枠のストーリー展開は良くも悪くも予想を裏切ることもなくまぁお約束といった感じでしたが、演出も設定もよく練られていて引き込まれてしまいました。特に進ノ介とベルトさんの絆を強調するドラマや特状課の面々の熱さにはグッとくるものがありました。

特撮好きな僕はフィルターがかかっていて公正な判断はできていないと思いますが、仮面ライダーは息子の付き合いで見ている程度っぽい妻が上映後に感想を語っていたあたり、大人もそれなりに楽しめる映画に仕上がっていたのでしょう。

9月いっぱいで最終回を迎えるテレビ本編はかなり核心に迫った展開になっており、幼児には理解が難しくなってきています。本作は現段階でのテレビ放送中の設定などを積極的に取り入れているうえにタイムスリップの要素が加わってさらに複雑化しているため、4歳の息子にはチンプンカンプンな内容だったようです。

とはいえ特撮パートの比率が非常に高く、その特撮パートが映画向けにかなり作り込んだ派手なものであること、新ライダーの『ゴースト』や映画限定フォームの『超デッドヒートドライブ』『タイプスペシャル』などがテンポよく登場することでストーリーが理解できなくてもかなり満足はしていた様子でした。

子どもはもちろん、付き合いで行った大人も楽しめる良作であると言って間違いないと思います。

【悲報】マッハの扱いがまたひどい

これまでテレビ放送でも春映画でもかわいそうな扱いを受け続けている仮面ライダーマッハこと詩島剛。今作でもひとりで戦わさせられたり愛車(ライドマッハー)を壊されたり最終決戦の噛ませ犬にさせられたりと、相変わらずひどい扱いを受けています。登場回数もチェイサーよりも多いとはいえ、チェイサーほどストーリーに深く絡むことができず、雑魚っぽい扱いがかわいそうでなりません。

今作は時間軸としてはテレビ放送の40話(剛が仮面ライダーとしての自信や使命を取り戻す)と41話(悪の仮面ライダーとなった実父にコテンパンにされてまた落ち込む)の間に当たるようなので、ある程度精神的には安定した明るい剛を見られるのが救いといった感じ。

仮面ライダーシリーズは最近見始めたのでよくわかりませんが、過去にこれほど制作側から陰湿な扱いを受けた2号ライダーはいるのでしょうか。

マッハ好きな僕としては、彼がテレビ放送の最終回までには何らかの形で救われてくれることを願うばかりです。

まとめ

何度も同じことを書いているような気がしますが、子どもはもちろん付き添いのお父さんやお母さんもそれなりに見応えのある、家族みんなで楽しめる映画に仕上がっていると思います。

上映時間も90分弱と比較的短いところで更に2本立てなので、子どもが飽きずに最後まで観ていられます。

春に公開された『仮面ライダー3号』は続きを別媒体(dTV)に投げるというトンデモないことをやらかしてくれましたが、今回はどちらも映画だけでスッキリ完結したのも好印象でした。

これまでテレビ本編でニンニンジャーや仮面ライダードライブを応援してきたチビッ子たちには最高のプレゼントになります。残り少ない2015年の夏の思い出づくりに、劇場に足を運んでみてください。

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